保育園・幼稚園ホームページ内容の決め方|構成・デザイン・制作事例

保育園や幼稚園のホームページは、保護者や求職者が最初に園を知る「入り口」です。
「安心して預けられる園か」「自分に合う職場か」を判断する重要な情報源でもあります。
この記事では、実際の制作事例を交えながら、信頼されるホームページの内容構成と作り方を解説します。
目次
保育園・幼稚園のホームページ制作事例
まずは、実際に成果を上げている園の事例を見てみましょう。
今回ご紹介する制作事例は、弊社が担当いたしました。
構成や写真の使い方、導線設計の工夫を知ることで、自園のホームページ制作のヒントが得られます。
らいらっく保育園
自然素材を基調にしたデザインで、「あたたかさ」と「信頼感」を演出。
トップページに職員の笑顔写真と園児の遊ぶ様子を掲載し、園の雰囲気を直感的に伝えています。
また、「保育園での1日」をタイムライン形式で掲載することで、初めて訪れる求職者、保護者でも一日の流れをイメージしやすくしています。
認定こども園 大津さくらこども園
やわらかな黄色と緑を基調に、園の明るく家庭的な雰囲気を表現しました。
スタッフの声や園での様子を丁寧に紹介しながら、LINE公式アカウントへの導線を設け、求職者が気軽に問い合わせできる設計にしています。
ぽてと園
「お子様の人生をまるごとデザインする」という理念を中心に、あたたかさと信頼感を感じられるデザインで構築。
保育事業や放課後等デイサービスの取り組みを分かりやすく紹介し、企業としての想いをしっかりと伝えるサイトに仕上げました。
原町みゆき保育園
明るくやさしい色合いと花のモチーフで温かみを表現しつつ、スマホ対応やLINE・Instagram連携などの機能で最新情報を発信できる設計。求職者・保護者にも園の雰囲気が伝わる、見やすく親しみやすいデザインです。
保育園・幼稚園のホームページ制作をする前にやること

ホームページ制作は、ただ情報を並べるだけでは成果につながりません。
まず「何のために作るのか」「誰に見てほしいのか」を整理することから始めましょう。
目的を明確にする
ホームページは「目的」によって構成や見せ方が変わります。
たとえば保護者向けなら「入園案内」や「園生活紹介」を中心に、採用目的なら「求人情報」や「職員インタビュー」を充実させる必要があります。
複数の目的を兼ねる場合は、トップページに「保護者の方へ」「採用情報」などの導線を分けることが大切です。
保育園の理念と特徴の明示
園の教育・保育理念を明確に打ち出すことで、共感を得やすくなります。
「家庭的な雰囲気」「異年齢保育」「英語教育」「食育」など、他園との差別化ポイントを具体的に紹介しましょう。
理念ページに園長メッセージを掲載することで、園の信頼感がさらに高まります。
ターゲットの設定|保護者・求職者
閲覧者の中心は、①入園を検討する保護者、②就職を検討する求職者の2層です。
保護者には「安心・安全・信頼」、求職者には「働きやすさ・成長・人間関係の良さ」が響きます。
それぞれの視点に合わせた情報設計が必要です。
目的とターゲット層を意識した情報整理
「すべて載せたい」と思うあまり、情報が多すぎるサイトは読まれません。
園の強み・特色・雰囲気が伝わる“選ばれる情報”を優先的に配置することが重要です。
保育園・幼稚園のホームページに必要な情報
信頼されるホームページは、「必要な情報がきちんと整理されている」ことが共通点です。
訪れた人が迷わず知りたい情報にたどり着けるよう、ページ構成を設計しましょう。
トップページ

第一印象を左右するページです。
「園の理念・写真・園児の表情・最新のお知らせ」を入れることで、“いまの園”が伝わります。
園児と職員の自然な笑顔の写真があると、信頼性が格段に上がります。
園の紹介
保育園の雰囲気や保育方針を伝えるうえで、もっとも大切なのが「園の紹介」です。
ここでは、園の特色や1日の流れ、年間行事、クラスの様子などを通して、
保護者や求職者が“園で過ごすイメージ”を持てるように紹介しましょう。
園の特色
保育方針や教育理念、食育や地域交流など、園ならではの強みを具体的に記載しましょう。

園での1日
子どもたちの1日の流れを時間軸で紹介します。
視覚的に理解しやすいように、写真付きスケジュールやタイムライン形式が効果的です。

年間行事
季節ごとの行事を写真付きで紹介し、園生活の楽しさを伝えます。
地域イベントや異年齢交流など、園外活動の様子も好印象です。

クラス紹介
各クラスの保育方針や担当保育士の紹介を掲載し、園全体の雰囲気を伝えましょう。

入園案内
募集要項、費用、申込方法を明確にし、保護者が迷わず行動できるようにします。
「園見学予約」ボタンを設置して、問い合わせ導線をシンプルにしましょう。

採用情報
採用情報ページは、求職者が園の雰囲気や働く環境を判断するうえで最も注目する部分です。
募集要項だけでなく、先生の1日や先輩の声を紹介し、「自分もここで働きたい」と思える温かいストーリーを伝えましょう。
募集要項
職種・雇用形態・給与・福利厚生を正確に記載。
「働きやすさ」や「残業の少なさ」など具体的な安心材料を提示します。

先輩の声
現場の職員インタビューを掲載し、リアルな職場環境を伝えることで信頼性を高めます。

先生の1日
1日のスケジュールを写真で紹介し、「自分が働くイメージ」を持ってもらう構成に。

働きやすさ
残業削減・休暇制度・研修体制など、働く人への配慮を見せましょう。

よくある質問
入園・採用それぞれのFAQを設けることで、問い合わせ対応を効率化します。
お知らせ
園の最新情報やイベントレポートを定期的に更新することで、運営の信頼性を維持します。
保育園・幼稚園ホームページ制作のメリット・デメリット
ホームページ制作にはコストも労力もかかりますが、それ以上に大きな価値があります。
ここでは、制作のメリットと注意点を整理しておきましょう。
メリット
- 園の魅力を広く発信できる
- 保護者・求職者の信頼を高められる
- 園見学や求人への問い合わせ数が増加
- 採用コストの削減につながる
特に、チポーレの「ホームページらくらく君」なら、
制作後も職員の方がパワーポイントのような感覚で自分たちで更新できるのが大きな強みです。
一般的な制作会社では、写真の差し替えや文章修正のたびに追加費用がかかる場合もありますが、らくらく君ならそうした心配がなく、運用コストを抑えながら園の“今”を発信し続けられます。
デメリット
- 更新作業に手間がかかる
- 写真素材の用意に時間が必要
- 定期的なメンテナンスを怠ると情報が古くなる
ただし、「更新がしやすい仕組み」さえ整えれば、これらのデメリットは実質なくなります。
その点、らくらく君のように職員が自分たちで手軽に編集できる環境があれば、制作後も無理なくホームページを育てていけるでしょう。
保育園・幼稚園ホームページでよくある失敗例

せっかく作ったホームページでも、運用や設計に問題があると成果は出ません。
ありがちな失敗例を把握して、同じ過ちを防ぎましょう。
写真やデザインが古くて雰囲気が伝わらない
更新が滞り、時代に合わないデザインのままだと印象が悪くなります。
前回のリニューアルから3~5年経過している場合は再度リニューアルを検討しましょう。
スマートフォン対応していない
閲覧の約8割がスマートフォンからです。
レスポンシブデザインを採用し、どの端末でも見やすくすることが必須です。
情報が古いまま放置されている
「令和3年度募集」など古い情報が残っていると、信頼を損ねます。
CMS(更新システム)を導入して、職員でも簡単に更新できる仕組みを整えましょう。
「誰向けのサイトか」が不明確
保護者向けなのか、採用向けなのかが曖昧なサイトは読者が迷います。
トップで導線を分け、「目的別ナビゲーション」を明示しましょう。
園の特徴が見えない
どの園でも言えるような内容(例:「子どもたちの笑顔を大切に」)では差別化できません。
具体的なエピソードや写真を交えて、園独自の価値を伝えることが重要です。
お問い合わせ導線が分かりづらい
「見学予約はこちら」「採用エントリー」などのボタンを、全ページに配置しましょう。
運用・更新の仕方が難しい
外注任せの更新体制は長続きしません。
保育園スタッフでも簡単に更新できる仕組みを選ぶことが大切です。
保育園・幼稚園ホームページを依頼する制作会社の選び方

ホームページ制作は長期的な運用を見据えたパートナー選びが重要です。
ここでは、保育園に合う制作会社の見極めポイントを紹介します。
保育園・幼稚園での制作実績があるか
保育業界の表現や制度に理解のある制作会社を選ぶことが成功の鍵です。
「実績ページ」で保育園の事例がある会社を選びましょう。
費用感
ホームページ制作の費用は、ページ数・機能・写真撮影の有無などによって大きく変わります。
一般的な保育園・幼稚園サイトでは、おおよそ70~150万円前後が目安です。
価格だけで判断すると、修正のたびに追加費用が発生したり、制作後のサポートが不十分なケースもあります。
費用を抑えるためにテンプレート型を選んだ結果、操作が複雑で現場では更新できず、結局放置されてしまうというケースも少なくありません。
チポーレのホームページ制作は、こうした課題を解決するために、テンプレートに頼らず、園の理念や採用方針、保護者への伝え方までを丁寧にヒアリング。
一からデザインを設計し、“現場で扱える”更新しやすい仕組みを組み込んでいます。
また、公開後も職員の方が安心して使えるように、操作方法のレクチャーや運用サポートまでしっかり伴走します。
まとめ|園の想いを届けるホームページにするために

ホームページは、園の理念や保育への想いを伝える大切な“窓口”です。
写真や言葉を通して日々の活動を発信することで、「この園なら安心できる」「ここで働きたい」と感じてもらうきっかけになります。
ただ、制作後に更新が止まってしまう園も少なくありません。
忙しい現場では、専門的な知識が必要なホームページだと続けるのが難しいものです。
そんな課題を解決するのが、チポーレの 「ホームページらくらく君」。
特別なスキルがなくても、パワーポイントのような感覚で写真や文字を入れ替えるだけで更新できます。
職員の方が自分たちで「行事のお知らせ」や「園だより」を追加できるので、園の“今”をすぐに届けられるのが大きな特長です。
制作から運用・サポートまでチポーレが伴走し、園の想いを無理なく発信し続けられるホームページづくりをお手伝いします。
ホームページ制作に合わせて、写真や動画の撮影も承っています。

【執筆者情報】
上杉 功(うえすぎ いさお)株式会社チポーレ代表取締役。
保育士の採用や園児集客をサポートするサービスを展開中。保育士や園長の負担軽減と保育の質の向上を目指し、現場に即したサービスや情報発信を日々行っております。



